2030年には純粋なガソリン車がなくなるという事が話題になっていますよね。
車やバイク好きの方にとって大きな関心があることだと思います。
私もバイクが好きでよくツーリングに行きますし、ドライブも好きだし、
モータースポーツも二輪、四輪関係なくネット中継でよく観戦しています。
このような環境の中、これからの車やバイクのモータースポーツについて
今後どうなっていくのか気になったので調べてみると、
すでにEV(電動)でのモータースポーツがあるのを知り、
興味が湧いてきたので色々と調べてみました。
世界規模でのカーボンニュートラルがきっかけに
日本を含めて各国では「2050年までにカーボンニュートラルを目指す」と宣言しています。
これは温室効果ガスをなくし地球環境を守ることを目的としています。
国際機関の調査では環境対策をしない限り、さらに平均気温の上昇や、
熱波、干ばつ、大雨の増加などで災害が多発するという報告があります。
実際に日本でも毎年のように災害規模の風雪水害が発生していますし、
外国では熱波による山火事のニュースなどもよく見るようになりました。
自動車やバイク業界の電動化なども、このカーボンニュートラルの一環として
注目されており各メーカーも開発に注力しています。
したがってモータースポーツの世界でも電動化などは注目度が年々高くなっています。
4輪のEVモータースポーツ
これから電動化に進む動きがあるレースや、EVクラスの設立
すでに電動車でレースが開催されているものなど、たくさんあることが分かりました。
そのなかの一部をご紹介します。
フォーミュラE / FORMULA E
「電気自動車のF1」と呼ばれることが多いこのレース。
その見た目はF1に似ていますが、これは完全な電気自動車のフォーミュラカーによるレース
2014年から始まったシリーズであり、年間のシーズンを通して世界各地の都市でレースが開催されます。
各チーム2名のドライバー+2台のマシンで参戦し、車体のバッテリーやシャシー基本設定は同じで
パワートレインなど一部はチーム独自の改良などがルールで認められています。
特徴的なルールがいくつかあり、そのうちの一つがアタックモードと呼ばれるもの。
レース中に特定の箇所を通過することで、パワーアップした走行をすることが出来ます。
なんだかゲームによくあるやつですよね笑
もう一つ特徴的なのがファンブーストと呼ばれるもの。
SNSで好きなドライバーに対して投票ができ、その人気上位のドライバーのみが、
レース中にパワーアップした走行ができるというもの。
運転技術だけでなく日頃のファンとの接し方までレースに影響するようですが、
ファンが存在していてこそのレースですから、とても面白い試みですね。
エクストリームE / Extreme E
2021年4月から始まった、電気自動車で行われるSUVオフロードレース
このシリーズは、電動SUVによるレースを通して環境問題に対しての取り組みを示すのがテーマです。
レースが開催される場所は、環境問題が深刻になっている場所で開催されます。
干ばつが深刻な砂漠地帯、海面上昇や汚染問題などが心配されるビーチ、
温暖化による海氷の融解が深刻な氷河など。
様々な地域で開催されます。
レース会場に直接観客を集めることは自然環境にとって影響があるとの考えがあるようで
無観客で開催され世界へ中継される形で運営されます。
日本ではDAZNで見ることが出来るようです。
特徴の一つに世界各地への車両や資材の運搬に専用の貨物船を運用しています。
貨客船セントヘレナ号を改修した貨物船を使用しており、車両のパドックとしてや、
船内で科学者たちが海洋環境などの研究が行える様になっています。
また船の改修時にはCO2排出量を抑えるためにエンジンやスクリューなど様々な改修を施して
環境面に優しい貨物船になったようです。
レース車両はオデッセイ21と呼ばれる電動SUVを用います。
ポイント制のレースで土曜日と日曜日の2日間で開催されます。
土曜日に予選が行われ、日曜日に準決勝、決勝戦が行われます。
各レース、タイムトライアルは2周するなかで、
1周は男性ドライバー、もう1週は女性ドライバーが運転しなければいけません。
2輪のモータースポーツ
4輪だけでなく、バイクでもEVマシンを使ったレースが開催される様になってきたようです。
市販車ではまだまだ走っている車両が少ないので、今後のレースの動向が気になります。
Moto E World Cup
2019年から開催された二輪レースで、MotoGPと平行して開催されています。
イタリアの電動バイクメーカー、エネルジカの同一仕様のマシンでレースを行います。
車両の特徴としては、最高時速や約270km/hで加速性能はとても良いそうですが、
車重がMotoGPのものより100kg以上重い車両となっています。
そのためコーナーなどはガソリン車と比べると難しいみたいです。
また1回のレースの時間が短いのも特徴といえます。
FIM E-Xplorer World Cup
FIMの認可を受け、2022年開催予定のオフロードバイクの世界選手権
初年度はアメリカやスイスなど5カ国での開催を予定しており、
都市部と自然環境をミックスした場所で開催されます。
特徴的なルールとして、1チーム男女各1名の計2名のライダーで構成され、
合計10チーム20名での開催となるようです。
公式HPにはタイムトライアルとhead to head(接戦などの意味)と書かれているので、
モトクロスやエンデューロのような形式のルールになるのでしょうか?
またバイクについては、100%電気モーター1基で駆動する2輪の
オフロードバイクで最大重量は130kgと規定されているようです。
車種について限定されていないようなので、
各メーカーから新しく開発されたバイクが登場するかもしれないので楽しみです。
さいごに
モータースポーツの電動化については、エンジンの排気音がなくて面白くないという意見や、
性能がいまいちだという批判的な意見がまだまだあるようですが、
世界規模でカーボンニュートラルへの対策や取り組みについて評価される時代であるので、
車やバイクにおいても対策が求められている中、
モータースポーツだけ特別扱いされる訳にはいかないようです。
企業にとっても環境対策や、SDGsへの取り組みによって株価への影響などもあるようですので、
今後はこのような取り組みも増えていきそうですね。
個人的には環境対策と並行してモータースポーツの人気が高まったり、
新しいファンの獲得につながる可能性もあるので、
電動化にはワクワク感があって今後の動向がめちゃくちゃ気になっています。
他にもトヨタの水素エンジンなど電動化以外での取り組みにも期待しているので、
そのあたりの技術の進化も楽しみです。